【入門編第1弾】初心者に優しい三味線の魅力!意外と簡単に弾けて楽しい!

2020年8月28日金曜日

津軽三味線 初心者向け基礎知識

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津軽三味線を練習し始めて10日くらい経過しました。今のところ毎日家で練習できていますが、やりすぎると指先が痛くなりますね…!


ぶつぶつ言っておりますが、三味線の魅力の一つは、初心者でも意外と正しい音程で弾けるので、簡単な曲ならすぐに演奏できるようになることだと思います。今回は、初心者に優しい三味線の魅力を、意外と演奏しやすい理由としてお伝えしていきます!

初心者でもすぐに津軽三味線が弾けちゃう理由

楽器を演奏するためには、「音を出す」「正しい音程で弾く」の2つが最も基本のステップ。三味線の場合、どちらも簡単なので初心者でもすぐに弾けるようになります!


始めてすぐに演奏を楽しめるのが三味線の大きな魅力。どうして簡単にできるのか、2つの理由を解説していきますね。


  1. 糸を弾けば音は出る
  2. 棹に番号シールが貼ってある

糸を弾けば音は出る

三味線は、糸をぽーんと弾けば音が出ます!当たり前だけど!


こんな撥(ばち)を持って糸を弾くだけです。



この世には音を出すだけでも相当な技術が必要な楽器がたくさんあります。スイスの長い角笛みたいなアルプホルンなんか、音を出すことさえ大変そうです。


そういった楽器に比べると、糸を弾くだけで音が出る三味線はとっつきやすい楽器だと思います。弾くだけ。物理です。


もちろん色々とテクニックがあるし、ただ弾くだけでは綺麗な音は出ません。でも、そもそも初心者には音を出せない楽器よりは、始めるハードルが低いんじゃないかと思います。

棹に番号シールが貼ってある

では音階はどうやって決まるのかと言うと、左手を使って長い棹の上で糸を押さえることで、音程を調整します。何も押さえない状態で弾くと低い音が、押さえる場所が胴(右手があるあたり)に近くなるほど高い音が出ます。


問題は、どこを押さえればどの音程が出るかですよね。ギターはフレットが目印になりますが、三味線にはありません。棹はツルツルです。


しかし!ご覧ください!初心者向けの三味線には番号シール(勘所シール)が貼られているんです!



前後をボケさせてかっこつけてみたけど、ダサいでしょう、ねぇ!


楽譜に書かれている数字のところを押さえれば、正しい音程で演奏することができます。なので、「次の音は…どこを押さえるんだっけ?」と迷うことはありません。ね、初心者でもできそうでしょう?


ちなみに「初心者なのにもうそんなに弾けるの?すごいねー!」と褒めてくれた人に、実はね…とシールを見せたところ、ちょっと幻滅されてしまいました。


初心者の皆さん、シールを貼っていることはわざわざバラさなくて良いです。業界全体で秘密を保持していきましょう。

奥深い津軽三味線の世界

もちろん、初心者でもすぐに弾けることと、上達する大変さは別物。自己満足は簡単だけど、練習を重ねれば奥深い世界が見えてきます。


例えば、糸を叩くように弾く基本のテクニック。撥を振り下ろして糸を弾くと同時に、太鼓のように皮を叩くことで、「パシーン!」と迫力のある音を出します。

この部分が銅で、白い部分が皮。私の三味線は合皮ですが、高い三味線だと動物の皮を使います。



簡単そうに見えるテクニックですが、安定した音で弾き続けるのは結構難しいです。外して「トンッ」と皮が鳴るだけだったり、撥が糸に引っかかりすぎて音が出なかったりするんですよね。


スクイ、ハジキといったテクニックも大事。今のところ毎日練習できているので、初心者から見た難しさも記事にしていきます。

【まとめ】初心者でもすぐに弾けるのが三味線の魅力の一つ!

とにかく、三味線は弾けば音が出るので、初心者でもすぐに演奏して楽しむことができます。音を出すことすら難しい楽器に比べたら、ハードルは低いです。


もし、三味線に興味あるけど自分にできるか不安で始められない人がいるなら、思い切ってチャレンジしてみたら良いのでは、と思います。レンタルできる教室もあるので、いきなり高い楽器を買わなくても始められます。


何より、家の中で三味線の音がするのはとても心地よいですよ!江戸時代感や京都感が手軽に味わえるので、初心者でも楽しく続けられます!


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